オリジナルインプラント
胃カメラ、ファイバースコープ、さらには電子内視鏡と、次第に小さくてやわらかい内視鏡へと進歩してきたが、最近では血管に入れる内視鏡も開発され、消化器や循環器ばかりでなく、整形外科や泌尿器科、産婦人科、耳鼻咽喉科などでも応用されている。
足のつけ根の動脈などから細い管を入れ、血管をたどっていって病巣部に達したら抗がん剤をつめたり、血管をつまらせて兵糧攻めにする血管内治療も広くおこなわれている。
心筋梗塞や脳梗塞をひきおこす血管の狭窄や閉塞には、バルーンと呼ばれる風船のような器具で血管を押しひろげたり、薬で血栓(血のかたまり)を溶かしたりする血管内治療が効果をあげている。
子宮筋腫には、筋腫に栄養を送っている動脈をふさぐ子宮動脈塞栓療法がある。
た。
重粒子線、陽子線治療は、現在は大規模な施設を必要とするために限られた医療機関でしかおこなわれていないが、装置の小型化が進めばさらに普及するとみられる。
「ミクロの決死圏」のようにカプセル型のカメラを飲みこめば、食道から胃、腸まで消化管の中を撮影してくることも現実になりつつある。
臓器や血管の中にまで入りこみ、薬を投入したり、手術をするマイクロロボットも2010年代には実用化が期待されているという。
患者にとって身体的、精神的、経済的な負担の少ない、かつ安全な医療がいっそう望まれる。
一方、先に書いた個別化医療ともつながるが、「男性」「女性」の性差にもとづいた医療や、高齢者特有の問題に対応した医療も広がりをみせている。
女性外来の急増はその一端を示すものだ女性医療から性差による医療への動き、そして女性の更年期、男性の更年期障害の治療、高齢社会の歯科医療を支える地域支援医療活動をここでは紹介した。
勃起不全(ED)に効く薬や養毛剤のような「生活改善薬」やサプリメントの人気に象徴されるように、病気を治すというよりは、生活の質そのものを向上することを目的におこなわれる医療への関心が高まっている。
いいかえれば、不妊治療や“プチ整形”といった、人の生き死にに直接かかわらない領域にも医療はふみこんできた。
「アンチエイジング」という言葉もよく耳にするようになったが、ゲノム科学や再生医療の進展ともあいまって、抗加齢、抗老化の研究領域がかまびすしい。
若さをとりもどせると期待される成長ホルモン剤の投与も、アメリカではさかんだ。
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